帰ってきたちょりのつぶやき

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クロマティ氏 映画公開は手打ち(スポーツ報知)

23日から公開される映画「魁!!クロマティ高校 THE☆MOVIE」に無断で名前を使われたとしてプロ野球の元巨人外野手、ウォーレン・クロマティ氏(51)が、配給元に公開差し止めを求めた仮処分申請で、クロマティ氏側は15日、映画の冒頭で「実在の人名とは無関係」との字幕を追加することで合意、仮処分申請を取り下げた。しかし「名前が使われることを許諾したわけではない」として、今後は原作者らを相手どり、正式な民事訴訟を起こすとしている。

 クロマティ氏側が「不良少年をテーマにした作品に姓が無断使用されたことに憤りを感じている」と激怒。争いの長期化を示唆するなど、23日の公開までの決着が危ぶまれていた「クロマティ問題」が突然、“和解”した。

 この日、東京地裁で行われた第3回審尋。両者は映画の冒頭で「この映画に登場する人名、学校名などはすべて架空のものであり、実在する人名、団体名とは一切関係ありません」というテロップを入れることで合意。同映画には、11日に急死したプロレスラーの橋本真也さん(享年40歳)が出演していることもあり、配給元のメディア・スーツも「無事予定通り、23日から公開できることとなり安心しております」と胸をなでおろした。

 しかし、ホッとしたのもつかの間、「クロマティ問題」は今後、本格的な法廷闘争へと発展することが確実になった。クロマティ氏の代理人弁護士はこの日、「今回の合意は、クロマティ氏の名前が使われることを許諾したものではない」と説明。「正式な訴訟手続きにおいて問題を解決すべきだ」として、民事訴訟を起こす決意を固めたことを明かした。

 クロマティ氏側は、メディア・スーツと、原作漫画を「週刊少年マガジン」で連載中の講談社を相手どり「パブリシティー権を侵害された」として、損害賠償請求訴訟を起こす方針。

 損害賠償請求額や提訴の時期は未定だというが「できる限り早く」(同弁護士)としており、講談社に対しては、連載の差し止めも求めるという。また、原作者の野中英次氏に対する提訴も検討しているという。

 一連の動きについて、日大法科大学院板倉宏教授は「若い世代におけるクロマティ氏の認知度などを考慮すれば、損害賠償額は2000〜3000万円がせいぜいではないか。連載の差し止めは不可能だろう」と予想。また、決着が法廷にまでもつれこんだことについては「訴訟社会の米国人らしい。日本人だったら、こうはならないだろう」と話した。

 ◆クロマティ騒動 映画は野中英次氏が「週刊少年マガジン」に連載中の人気ギャグ漫画「魁!!クロマティ高校」の実写化。これまでも講談社や野中氏に対し「クロマティ」の使用中止を求めていたクロマティ氏が先月29日、自らの名前を無断で使われたとして、映画の公開差し止めの仮処分を東京地裁に申請。今月7日、14日と2度の審尋が行われたが結論は出ず、長期戦の様相を呈していた。原作漫画には「クロマティ高校」のほか「バース高校」「デストラーデ高校」など、プロ野球で活躍した外国人選手と同じ高校名が登場する。

ああ、訴訟社会・アメリカ……。