「フルキャストスタジアム宮城」を了承 宮城球場新名称審査（河北新報）

　プロ野球パ・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地とする県営宮城球場（仙台市宮城野区）の命名権（ネーミングライツ）販売をめぐり、宮城県は２０日、有識者らによる「宮城球場ネーミングライツ懇話会」を県庁で開いた。購入に名乗りを上げた人材派遣業「フルキャスト」（東京）が販売先として妥当かどうかを審査し、了承した。

　非公開の会合で県は、公募に応募したのが１社だけだったことと、（１）球場名は「フルキャストスタジアム宮城」（２）販売価格は年間２億円（３）３年契約―といった応募内容を報告した。

　フルキャストが県営球場の名称として適格かを疑問視する声もあったが、財務内容などを審査した結果、会社や名称について「問題ない」との意見が大勢を占めた。県によると、係争中の事案があるかなどは詳しく審査していないという。

　懇話会の佐藤剛彦座長が２１日、浅野史郎知事に懇話会としての意見を報告。知事は意見を参考に最終決定する。
　宮城球場の命名権は（１）名称に「宮城」を残す（２）３年契約で価格は年間１億５０００万円以上―を条件に公募していた。収入は県２５％、楽天７５％で配分する。

［フルキャスト］１９９０年設立の人材派遣業。企業のアウトソーシング（外部委託）志向が強まる中、軽作業の請負業務で急成長し、技術者派遣や製造業請負も展開している。近年は情報技術（ＩＴ）を積極活用し、テレマーケティングやクレジット、アミューズメント分野にも進出した。２００４年９月に東証一部に上場した。０４年９月期の連結売上高は約４９６億円。東北には秋田を除く５県に１１カ所の拠点がある。スポーツビジネスでは、０３年から楽天とフットサル全国大会を開催。サッカーＪリーグの三浦淳宏（神戸）、楢崎正剛（名古屋）両選手らのマネジメントも手掛けている。

少なくとも「Yahoo!BBスタジアム」より真っ当な名前になった気がするのは、気のせいでしょうか？