帰ってきたちょりのつぶやき

ちょり(40代女性)が思う日々の事をつぶやくブログ

楽天球団誕生の喜びを小説に 仙台の大泉さん(河北新報)

仙台にプロ野球新球団が誕生した強い喜びを込めた野球小説が、野球狂を自任するライター大泉浩一さん(44)=青葉区=によって書かれ、刊行された。東北楽天ゴールデンイーグルス日本シリーズ進出を想定した物語など8作品から成る短編集。これまでの仙台とプロ野球とのかかわりを丸ごと網羅した内容となっている。

 タイトルは「杜(もり)の都のボールパーク 仙台にプロ野球チームがやってきた!」。メーンの短編「大阪から来ました」は、パ・リーグを初制覇し日本シリーズに進出したイーグルスが、県営宮城球場阪神タイガースを迎える舞台設定。

 物語はファン同士のやりとりで構成される。「最初から勝負にならんのや。年季が違うんじゃ…」という阪神ファンの手厳しい言葉で始まるが、会話が進むにつれてイーグルスファンの熱い情熱が伝わり、最後には意気投合する展開だ。

 大泉さんは新球団誕生が決まる前の昨年10月、「何か書かなきゃ」と思い立って書き始めた。「熱狂的応援で知られる阪神ファンのようになりたいという自分の気持ちを込めた」という。

 残りの7作品は過去の作品を再収録。仙台を本拠地に戦ったロッテ球団をモデルに、2000年に自費出版した「流星球団仙台ツインズ」に収めた5作品と、その後雑誌に掲載した「ヤギヤマ・ベイビー」「宮城野アセンション」。ロッテが活躍した当時の宮城球場の雰囲気や、1934年に来仙した米大リーグ選抜の主砲ベーブ・ルース八木山球場本塁打を打った時の様子などが、生き生きと描かれている。

 大泉さんは「『流星球団…』の増補改訂版とも言えるが、自分ではイーグルスの未来に向けた新しい本ができたと思っている。仙台の野球史の深さも知ってもらえれば」と話している。「杜の都ボールパーク」はプレスアート社が発行元。1260円。

夢見てもいいじゃない!?