帰ってきたちょりのつぶやき

ちょり(40代女性)が思う日々の事をつぶやくブログ

「40歳童貞」に女性殺到(日刊スポーツ−ハリウッド直送便より)

日本では「電車男」が大ヒットしていますが、海を越えた米国でもちょっと変わった映画が大ヒットしています。その名もずばり、「The 40 Year−Old Virgin(40歳童貞)」。タイトルどおり、ずばり女性経験が1度もない40歳の男性がついに童貞を捨てるまでを描いたラブコメディーです。19日に公開され、週末3日間で2060万ドルの売り上げをあげ、予想外の大ヒットとなっています。

 タイトルだけを見ると、悲劇のように聞こえるため、「ちょっと怖いかも」と思ってしまいそうですが、主人公はまじめに女性とセックスがしたいと願う40歳。フィギュアマニアであること=「オタク系」であるという点、女性の扱い方がまったく分からないという点は、「電車男」と共通している。しかし、大きな違いはこの童貞男には「エルメス」はまだ現れていないのです。職場の友人の協力を得て、念願の初体験をしようと躍起になる姿は、爆笑の連続です。

 今や10代でセックスを経験済みなんて珍しくも何ともない時代に、こんな化石みたいな男の存在自体が「変態」と言われそう。しかし、主人公のアンディ(スティーブ・カレル)は、とてもポジティブ。周囲には童貞であることを隠していたが、ある時嘘がばれてしまう。そこからのアンディの開き直りは見ていて快感。怖いもの知らずで、友人の馬鹿げた助言に従って次々ターゲットに挑むわけだが、撃沈の連続。そしてやっと見つけた童貞男の「エルメス」は、なんとバツイチのセックス否定主義者だったのです。「さあ、どうするアンディ!」。ここまで来ると観客の多くはアンディを応援せずにはいられなくなっています。

 スティーブの演技は、悲劇を喜劇に見せるだけの十分な説得力があり、下ネタ満載、寝起きの勃起シーンなど、かなりきわどいシーンも多いが、嫌らしさはみじんも感じさせない。むしろ、観客の半数以上は女性で、初めから終わりまで劇場には笑い声がこだまし、大うけしている年配女性の姿もあるほど。テレビやネット、携帯電話で性がはんらんする世の中にあり、アンディの笑顔は、まさに汚れを知らない少年そのもの。そこが女性のハートをつかんだゆえんかもしれません。

この映画が日本公開になったら、タイトルは何になるんでしょう?
映画「電車男」と比較して見てみたいです。